YLODとは
主な原因は基板でハンダクラックが起きたからのようです。
ハンダにクラックが入る主な原因は、基板と電子部品とでは熱膨張率が異なる為に、熱膨張・収縮時に接合部であるハンダに力が加わるからです。
また、発熱により基板自体が変形したり、振動するなどして、よりクラックが入ります。
それから製造過程でハンダ内部にボイド(気泡)が発生することにより、それを起点としてクラックが入ることもあります。
推測ですがPS3の場合は、大きな基板に非常に発熱するチップが2つも搭載されているので、基板が熱によりハンダや基板変形(膨張)しやすいです。
また、ハンダクラックは、ハンダに繰り返し力が加わることによって、金属疲労が起きて、ハンダが割れたりもします。
上記から推測すると、PS3の場合は、起動したりシャットダウンしたりすることが多いので、基板が熱膨張・収縮を何度も繰り返すことによって、ハンダが金属疲労を起こして、ハンダにクラックが発生したからであろう。
この故障が購入から一定期間後に発生する事が多いのは、この為であろう。
一定期間後に発生する原因としては、通気孔・ヒートシンク・ファン等へのホコリの堆積により冷却能力が低下することもあります。
何度かは電源を入れなおすことができた、ということもあることから、以下のように考えることができます。
基板が熱膨張してハンダに小さなクラックが入り抵抗値(温度)が上昇、異常となり電源が切れる。
電源が切れたことにより基板が収縮し、クラックも収縮して起動できる状態になる。
何度か繰り返すうちに金属疲労(異常な発熱?)によりクラックが進行し、完全に絶縁され起動できなくなる。
ハンダのクラックが入る位置によっては、フリーズなど別の不具合が出る可能性もあるかもしれません。
またクラックの入り方によっては1回目で起動不能になります。
wiki 参照